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人間工学-そのインパクト(ユネスコレポートより)
メンタルワークロードの理論と測定
芳賀 繁・著  A5判 172頁 本体3,200円
 
現代の仕事の多くは身体的負荷よりも精神的負荷の要素が強い。
しかし,さまざまな精神的作業負荷要因と,それに対する人間の心理・生理的反応である精神的作業負担との関連は十分には解明されておらず,どのような作業にどのような作業負担指標を用いるべきかを決めるときに役立つ指針もない。 本書はメンタルワークロードの要因とその構造を解明し,既存のさまざまな作業負担評価指標をそのなかに位 置づけ,不足している部分を新たに開発する試みを紹介することを目的としており,今後のメンタルワークロード研究の概念的枠組みを提供するものとなろう。
< 目 次 >  
第I部 理論編
 1章 ワークロード研究の歴史
 2章 メンタルワークロードの評価指標
 3章 メンタルワークロードの定義とモデル
第II部 実践編
 1章 計測の実際
 2章 水平トラッキング課題を用いた各種メンタルワークロード指標の検討
 3章 日本語版NASA-TLXの開発
 4章 円周トラッキングを用いた作業時間と作業困難度に関する実験と精神疲労尺度の開発
5章 混雑海域における操船ワークロードの測定
6章 視覚探索課題における作業習熟と作業負担の関係
7章 列車運転に伴うメンタルワークロードの測定と負担度調査票の開発
 
   
マクロ人間工学−理論、方法と応用
マクロ人間工学─理論,方法と応用
原書編集 Hal W. Hendrick,Brian M. Kleiner  日本語版 長町 三生・編集
A5判 404頁 本体3,000円
 
ミクロ人間工学はそれなりに製品開発や労働問題に貢献してきたが,近世に至って人間の生きがいや組織の中の人間の成長などが重視されるようになって,ミクロ人間工学の限界が見え,組織全体と人間とのかかわり合いが重視されるようになった。ここにマクロ人間工学誕生の背景がある。働く人間の生きがいと満足とに目標を置き,他方で組織の効率化を考えて双方の統合がどのような組織設計で最適化が実現できるのかが,マクロ人間工学が追求してきた課題であり,実際に,企業の進むべき道と最適な組織設計の在り方を明示してくれた。本書は組織設計と経営管理において大変重要な示唆に富む情報を与えるものである。

<目 次>
第1章 マクロ人間工学の概観
第2章 マクロ人間工学の方法論─参加
第3章 マクロ人間工学の方法論─作業システムの構造の評価
第4章 マクロ人間工学の方法論─作業システムプロセスの分析
第5章 作業システム評価のための方法
第6章 ジョブデザイン・マクロ人間工学・生産性との間の関係
第7章 マクロ人間工学における実験室研究とフィールド研究
第8章 労働災害を減らすマクロ人間工学的アプローチ
第9章 情報コミュニケーション技術(ICT)と労働生活
─マクロ人間工学的考察
第10章 危機管理のマクロ人間工学
第11章 生産のマクロ人間工学の側面
第12章 教育訓練システム開発のマクロ人間工学
第13章 大規模な組織変革におけるマクロ人間工学
第14章 コミュニティ人間工学
第15章 技術移転におけるマクロ人間工学的考察
第16章 マクロ人間工学と航空安全─技術移転における文化要因の重要性
第17章 マクロ人間工学から見た大規模事故の根本的原因
─スリーマイル島,ボパール,チェルノブイリ
第18章 マクロ人間工学のビジョンと将来性
 
人間工学-そのインパクト(ユネスコレポートより)
人間工学-そのインパクト(ユネスコ・レポートより)-
鈴木 一重・訳  A5判 158頁 本体1,700円
 
本書はユネスコ発行「インパクト」のNo.165の
特集『人間工学』を翻訳したもので,ユネスコの性格上,その教育的普及・伝播を目指している。このため伝統的な職場のデザイン,健康,安全
からはじまって環境,日常生活,コンピュータ技術,大規模技術へと及び,発展途上国への技術移転へと展開する,多岐にわたる内容を平易に解説し,教科書や啓蒙書として「人間工学」の全体像を理解するのに,たいへん適している。人間工学を初めて学ぶ学生の方,企業で人間工学に取り組んでいる方,あるいは一般 の方々にも,人間工学全体のマップを理解する上で,おおいに役立つ一冊である。
< 目 次 >  
 第1章 人間工学─仕事のデザイン
 第2章 労働人間工学と健康
 第3章 家庭の人間工学
 第4章 人間工学と交通安全
 第5章 作業と機器デザインの人間工学
 第6章 生態人間工学 : 人間の作業環境の研究
 第7章 ヒューマン・コンピュータ・インタラクションの人間工学
 第8章 人間と産業用ロボットの関わり
 第9章 大規模技術システムの人間工学
 第10章 人間工学と産業発展
 
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