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ラジウム物語-放射線とがん治療
ラジウム物語-放射線とがん治療-
尾内 能夫・著  A5判 214頁 本体3,000円
 
1998年はキュリー夫妻がラジウムを発見し100周年。本書はそれを記念して書かれたものである。
放射能・放射線とはどのようなものかという放射線物理の基礎的な話,ラジウムが発見された時代背景,キュリー夫妻がどれだけ苦労してラジウムを発見したかなど,キュリー夫人伝としても読める。また,ラジウムを用いた放射線治療の歴史,ならびに現状の放射線治療についても簡単な文章で紹介している。
 III章 アルファ粒子による元素の変換から核分裂まで
 IV章 X線,α,β,γ線などの放射線はどのようにして発生するのだろう
 V章 放射線と物質との相互作用─ラジウムから放出される放射線は物質によりどのように吸収され,そこで何が起こるか
 VI章 放射線と放射能─その量 はどういう単位で表しているか
VII章 各種ラジウム療法の開発とわが国におけるラジウム治療の開始
< 目 次 >   VIII章 癌研におけるラジウムの一生
I章 ラジウムの生い立ち IX章 ラジウムの人体および環境への影響
II章 ラジウムは壊変して何になるか?
そのとき放出される放射線は?
X章 ラジウム治療の後継者
新訂 放射線基礎医学
新訂 放射線基礎医学
尾内 能夫,坂本 澄彦・著  A5判 322頁 本体4,857円
 
本書は、放射線医学の領域で最も基本となる、物理学や生物学・医学を簡潔に解説する初学者向けのテキストです。がん治療に欠かすことのできない放射線医学の基礎知識が多面的に理解できるようになっています。また、データ・図表が多数用いられているのも本書の特徴の一つです。これから放射線医学を目指そうとしている若い医学生にとって、本書が大いに役立つものと思う。
< 目 次 >  
 放射線物理
 1. 電離性放射線の種類と性質
 2. 放射線量とその計測
 3. 放射性同位元素
 放射線生物
 1. 分子レベル
 2. 細胞レベル
 3. 組織レベル
 4. 固体レベル
 5. 環境放射線と防護
 6. 腫瘍放射線生物学
 7. 放射線治療の基本概念
 
   
 ■定期刊行物
人間工学(The Japanese Journal of Ergonomics)
偶数月刊 人間工学(The Japanese Journal of Ergonomics)
日本人間工学会・編集発行
(株)日本出版サービス・発売
A4判 80頁程度 (年6冊) 本体2,000円
 
科学技術研究の広がりは,すさまじいスピードで進行しており,一方で高度情報化社会における人間性の回復という視点から人間工学的アプローチは益々,意味あるものとなってきている。学術雑誌「人間工学」は人間工学の最先端の研究を掲載している。
 
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